こども赤ちゃんEXPO

一般社団法人産前産後ファミリーケア協会では、子育てファミリー向けのイベント「こども赤ちゃんEXPO」の開催や産前産後ケアサービス「Baby MUSE」の運営をしております。
今回は、先日第3回目を開催し大盛況となった「こども赤ちゃんEXPO in 酒田」を、当協会理事の佐藤が企画から振り返ってお伝えします。

社会全体で子育てを楽しむ文化を作る。協会設立の経緯

一般社団法人 産前産後ファミリーケア協会
一般社団法人産前産後ファミリーケア協会は、子育てイベントの運営や産前産後ケアの普及活動、講演活動や子育てケアスタッフの育成を行う団体です。

2022年12月に「誰かの犠牲で成り立つ育児を終わらせ、社会全体で子育てを楽しむ文化をつくる」というミッションのもと設立し、今年の10月からは非営利にて産前産後ケアサービス「Baby MUSE」も運営しています。

グループ会社も含め私たち社員の多くは、まさに子育て世代。中学生の子どもを持つ社員もいれば、今年育休から復帰した社員もいます。

核家族化となった現代では、産後に病院から家に帰ると誰にも頼ることができずに、一人で子育てを頑張って抱え込んでいるパパ・ママが多くなっています。大人と話す機会が極端に減り、外出したとしても、周りに迷惑をかけないよう「すみません」が口癖であまり楽しめない。

現在の日本は、「子育ては家族だけが頑張るもの」という状況になっていますが、このままで少子化が止まるはずがありません。

子育ては、1人でするものではありません。家族だけでするものでもありません。耐えるものでもありません。もっと子育てに自由を。もっと子育てに楽しみを。もっと子育てを楽に。

社会全体で子育てができる環境を整えるべく、私たちは協会の設立に至りました。

子育てファミリー向けのイベントをやりたいという一言から生まれた「こども赤ちゃんEXPO」

こども赤ちゃんEXPO
先日3回目が開催された「こども赤ちゃんEXPO」。実はこちらのイベントは、協会設立直後の12月に代表理事である結城の「子育てファミリー向けのイベントやりたいね」という一言から生まれたものでした。

協会スタッフを含め、グループ会社の社員全員、誰もイベントの主催なんてしたことがありませんし、イベント会社にいたこともありません(笑)

全く初めての手探りの状態から、会場を探し、出展者を探し、ようやく開催に漕ぎ着けました。12月に企画が出て、初開催は3月の仙台でした。すごいスピード感ですよね(笑)

初開催となった仙台は、ホテルでの軽食付きの開催でしたので、事前予約制・会費制とさせていただきました。開催するまでにもスタッフ間での意見のすれ違いは多々ありましたし、タイトすぎるスケジュールによって告知が遅くなり、最初の来場者は100名ほどでした。

開催後、スタッフとしては「やり切った!」という感覚がありましたし、来場者アンケートには「こんなにも温かい場所や方々がいることを知り、より多くのママやご家族に知って欲しい、参加して欲しいと思いました」「素敵な時間をありがとうございました!また毎日が頑張れそうです!」「子供から大人までウィンウィンな会でした」などの感想を多くいただきました。

しかし中には「もう少しやり方を考えられたのではないか。無料イベントなら諦めがつくが、そうではない分モヤっとしました」「ワークショップが少なく、すぐにやる事がなくなり、時間を持て余してしまった」などのご意見もいただきましたし、スタッフ間でも反省点は多く出ておりましたので、これを生かして次に繋げようということで、9月に秋田で開催しました。

こども赤ちゃんEXPO
秋田では歯科医院を会場に、参加費無料・小規模での開催としました。私たちが現地に到着すると、会場である医療法人あお葉 とし歯科クリニックのスタッフの皆様が既に準備をしてくださっていて、ほとんど準備が完了している状況だったんです。これには驚きましたし、現地の方が積極的に動いてくださることがこれほどまでに力になるのだと実感しましたね。

現地の皆様の力は先日開催した酒田でも感じたところなのですが、実は酒田の開催は、我々も全く予想していなかったんです。

初めて企業協賛型で開催した酒田でのEXPO

こども赤ちゃんEXPO酒田
秋田開催の告知をしている頃、当協会の公式Instagramに「酒田でも開催したい」という1通のメッセージが、さかちゃん(https://www.instagram.com/sakatakosodate_sakachan/)から届いたんです。

それなら年内に開催しよう!ということで、メッセージをきっかけにミーティングが始まり、日程と場所が決定。

今回は初めて企業協賛型として、地元の企業に協力していただきながら開催することにしたのですが、我々が作ったチラシを元に、さかちゃんをはじめ3名の酒田のメンバーが中心となって仕事や育児の合間を縫って訪問し、協賛企業様や出展者様を集めてくださいました。

当初、協賛企業は10社を予定していたのですが、お申し込みが殺到しまして、最終的に30社を超える企業・団体の皆様から協賛していただきました。協賛品が詰まった先着100名様限定のお土産は過去最多・最重量で、1つずつ手作業で詰めるのも大変でしたが、仙台から酒田まで運ぶのも大変でした(笑)

来場者様にはもちろん喜んでいただけましたし、Instagramでお土産を公開したところ「無料でこんなに貰えるの!?」とかなりの反響がありました。また、チラシを印刷する際には酒田のメンバーから「8,100枚お願いします!」と言われまして。1桁間違えているんじゃないかと思うくらい驚きましたね。酒田市内の企業のみならず、保育所や幼稚園にも配布させていただくことができました。

来場者は仙台開催の10倍の1000名。出展者様、来場者様、協賛企業様から喜びの感想

こども赤ちゃんEXPO酒田
当日は我々が想定していた以上に多くの方々にご来場いただきまして、1000名を超える人手となりました。仙台開催が100名でしたので、単純に10倍の規模です。

開催時間前には受付前に行列ができまして、多数の協賛品が入ったお土産の引換券はすぐになくなってしまいましたし、体験ブースにも人だかりができて予約は即満席、販売ブースも早い段階で売り切れになりました。

会場には、協会側での運営スタッフ3名、酒田メンバー3名の計6名の他に、地元の高校生や大学生がボランティアスタッフとして25名、協力してくれました。

ボランティアの学生さんたちが本当にテキパキ動いてくれる方々ばかりで、準備や後片付けはもちろんのこと、DJタイムでは小さい子と一緒になって踊ってくれている場面もありました。ボランティアの皆さんがいなければ、このイベントは成り立たなかったと言っても過言ではないくらい、本当に力強い存在でしたね。

こども赤ちゃんEXPO酒田
終了後には出展者様より「来場してくださった方が、皆さんとても楽しまれていて、素晴らしいイベントでした。こんな素敵なイベントに関わることができ幸せでした」等のメッセージや、来場者様のアンケートでは「とても楽しく賑わっていて、酒田でのエキスポ開催ありがとうございました!」というご感想もいただきました。
何より、協賛企業の方も来場者アンケートに「素晴らしいイベントでした!次回もぜひ協賛させてください」とご記入いただいておりまして、何より嬉しかったです。

地域の企業や現地の方々の間での繋がりや連携のきっかけを生み出せた

現地のメンバーに事前準備から協力していただく形での開催は今回が初めてでしたが、協会メンバーからは「現地メンバーとの出会いが宝物」「現地メンバーと協会メンバーとの連携があったからこそ開催できたイベントだった」との声も聞かれています。

酒田では開催をきっかけに様々な企業様や個人事業主の方々との間で連携の話が出ており、交流が活発になっていきそうです。そして私たちや現地メンバーは、今回の反省点を活かして、次回開催に向けて動き出しております。

今回、酒田の子育てファミリーだけでなく地域の企業や個人事業主を巻き込む形で盛り上がるイベントを開催できたことや、現地の方々の間での繋がりや連携のきっかけを生み出せたことに、とても満足しております。

しかし反省点も多々ありますので、今回の経験を活かしてまた次回、より多くの方々にご満足いただけるようなイベントを各地で開催していきたいと思っています。

こども赤ちゃんEXPOは、来年の開催も既にいくつか決まっております。今後もお知らせしてまいりますので、開催の際には皆様のご来場をお待ちしております。

また、私たちの想いに共感してくださる協賛企業様や、今回の酒田のように「私たちの地域でも開催したい!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひお問い合わせくださいませ。

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一般社団法人 産前産後ファミリー協会理事 佐藤利幸

こども赤ちゃんEXPO
佐藤 利幸
1981年6月27日生まれ栃木県小山市出身。仙台の大学で建築学科を卒業後、大手住宅メーカーにて10年間一戸建てセールス、その後、大手生命保険会社で6年間、生命保険セールスでトップセールスマンとして土日も忙しい日々を送る。ある日突然、妻が切迫早産の長期入院により2歳児との二人暮らしが始まる。親に頼れない子育て環境でどうやってビジネスでも成功しプライベートも充実させたのか?『ママに喜ばれるパパの子育て教科書」セミナーは人気を博し多くのパパから評価を受けている。6歳、4歳の女児のパパ。蒲町こども園PTA会長を務めている。